​学術研究褒賞事業

学術研究顕彰の目的

 近年、全世界で高齢化が進み、高齢者に多い心血管系疾患、糖尿病、肥満、認知症、虚弱状態などが著しく増加して、深刻な社会問題となっています。これらの疾患は遺伝素因と環境因子が相互作用して、長い経過の後に発症するものでありますが、最近になって胎生期を含む早期の環境が影響することも明らかになり、生涯を通してのヘルスケアの重要性が指摘されるようになって参りました。健康な長寿は、こうした積み重ねによって、初めて実現できるものであります。

 そこで本財団では、ライフコース全体にわたって健康を守り、疾患への対応を考えていくという視点からの活動を支援しており、基礎、臨床の両面ですぐれた成果を挙げた研究者の顕彰、若い研究者の支援、学術集会の助成などを通して、現在の医学が直面している課題の克服に向けて活動しています。

 病気を未然に防ぎ、長期にわたって健康な状態を維持できるようにすることは、現在の我が国にとって最も重要な課題であります。

 この問題にささやかであっても貢献したいと考えているこの財団の活動方針にご理解を賜り、本財団の褒賞事業の公募にご協力いただきますようお願い致します。

 

1.岡本国際賞(International Okamoto Award)

 この賞については、西暦偶数年度に前年の10月中旬から翌1月中旬まで大学、研究所等広く国内研究機関を通じて公募するとともに、国際科学雑誌nature medicine上でも公募し、清野進 神戸大学大学院医学研究科特命教授を委員長とする基礎系医学の専門家で組織する岡本賞選考委員会において、健康な加齢(胎生期からの成長・成熟・老化)と加齢に関係する心血管系疾患、内分泌代謝疾患などの成因、病態、予防に関する基礎的研究に顕著な成果をあげた国際的評価の高い研究者1名を厳正に選考し、贈呈しています。

 

 2.岡本研究奨励賞(Young Investigator Okamoto Award)

 この賞は、西暦偶数年度の1月中旬から4月中旬まで大学、研究所等広く国内研究機関を通じて公募し、上記の岡本賞選考委員会において、健康な加齢と加齢に関係する心血管系疾患、内分泌代謝疾患などの成因、病態、予防に関する基礎的研究に関して、注目すべき優秀な研究成果を上げている40才未満の研究者2名を厳正な基準によって選考し、その将来の発展を期待して贈呈しています。

 

 3.井村臨床研究賞(Clinical Research Imura Award)

 この賞については、西暦奇数年度の1月下旬から4月中旬まで大学、研究所、病院等広く国内研究機関を通じて公募し、伊藤裕 慶應義塾大学医学部教授を委員長とする臨床系医学の専門家で組織する井村賞選考委員会において、健康な加齢(胎生期からの成長・成熟・老化)に伴う変化の機構とそれに関連して起こる心血管系疾患、内分泌代謝疾患及びこれらと密接に関係した疾患の成因、病態、診断、治療、予防に関する人を対象としてなされた臨床研究で優れた成果を上げた国内の研究者1名又は1研究グループを厳正に選考し、贈呈しています。

 

 4.井村臨床研究奨励賞(Young Investigator Imura Award)

 この賞は、井村臨床研究賞と同じく西暦奇数年度の1月下旬から4月中旬まで大学、研究所、病院等広く国内研究機関を通じて公募し、上記の井村賞選考委員会において、健康な加齢(胎生期からの成長・成熟・老化)に伴う変化の機構とそれに関係して起こる心血管系疾患、内分泌代謝疾患及びこれらと密接に関係した疾患の成因、診断、診療、予防に関する人を対象として、又は人の材料を用いてなされた臨床研究で優秀な研究業績を挙げている45才未満の研究者2名以内を厳正な基準によって選考し、その将来の発展を期待して贈呈しています。